2013年6月の四季の森
6月も遅く24日になってようやく四季の森に戻りました。
車のドアを開けた途端、あちらこちらから、耳のそばから、ヒグラシの大合唱です。 そして山小屋への小道の真ん中の紫がかったハルジオンのお出迎えです。
山小屋に入って点検をしてみると、給湯器の給湯の配管の出口のところに小さな亀裂が入って水漏れしているではありませんか。 春になっても油断はできません。 しばらく冷たい水の生活です。
ヒグラシの正体を探しに、あたり一面、四方八方から聞こえてくる鳴き声に、耳元から聞こえるような鳴き声を頼りに近づき、木の枝を探してみます。
いました。 そこは低木のヤマアジサイの枝で、お腹を震わしながら、ギュユギュユギュ~ユ、ギュ~~~、と鳴いています。 気配を感じたのか枝をさらに上の方に、枯れ枝に移動してしまいました。
背中から見ると透き通った羽に灰色の斑点だけの平凡なセミのようでしたが、横から観察してみると、お腹の薄茶色が目立ち、ここを思い切り膨らませているようでした。
ヒグラシというと、悲しそうなやさしい声で、カナカナカナというイメージがあるのですが、ここはかなり激しく、ギュユギュユとか、ギューユギューユとか、ギュ~~~とか、大勢でがなり立てているようです。カナカナカナと聞こえません。
識者に教えていただいたのですが、ハルゼミだそうです。 騒がしいいセミです。
山小屋の敷地内で初めての花が二つ見つけました。
ひとつ目はベニバナイチヤクソウでした。 資料によるとこの地域で自生している山野草のようです。
裏手の林の際の草むらの中に一株咲いていました。
もうひとつは園芸種だと思うのですが、マーガレットの種が飛んで、よく道端に群生しているのが見られます。それがこの敷地内で花の芽が出たのか、かつて自分で種をばらまいたものなのかわかりません。
いたるところの野山に群生していて、いかにも自生種のように我が物顔に咲いています。