2013年9月アーカイブ

 愉しみと言えば、通年何と言っても温泉です。
 数ある温泉の品定めで、3か所の温泉に絞り込み順に入りにいきます。

 ひとつ目の温泉は「美人湯」とブログオーナーが勝手に呼んでいる温泉です。 湯につかるとその時から違うなと感じる温泉です。湯の中の肌がつるつるぬるぬるするのです。 難は少し遠い。3.11以降か不確かですが、泉質が変わったように感じるのが気になっていますが、良い温泉です。

 ふたつ目の温泉は「子宝温泉」と勝手に言ってます。 ほんとに体がよく温まるのです。最近泉質が良い方向に変わったような気がして、さらに肌がつるつるします。

 みっつ目の温泉はこれも勝手に「すり傷温泉」と呼んでいます。 野良仕事かなんかで指先がカサカサしていても、ここに入るとほんとに修復するんですね。

 夏は山の作業で汗をかき、3時には切り上げ温泉につかりに行きます。 温泉につかったあと急いで小屋に帰り、待ち構えたように冷たいビールを飲みます。

 冬は温泉で十分に温まります。雪かき作業やスキーなんかで心地よい疲れた体で温泉につかった後、雪に囲まれた小屋に戻り、ストーブを前に熱燗で疲れなんかとんでいきます。

 温泉の常連さんはご近所のお年寄りが多く、顔見知りになります。

 ある人は浴槽の縁で、何も隠さずに仰向けに寝ています。

 あるとき、露天のところでストレッチみたいなことをしているお年寄りが居ました。温泉に浸かってストレッチは気持ちがいいんですね。 見ているとどこかで見覚えのある動きです。NHKのテレビ体操です。片足を前に出して前にかがみ、両手を広げて腰を落とし体重をかける、そのあといくつかのリズミカルな運動が続き、最後の深呼吸で終わりました。 青空の元、温泉に浸かり何も身に着けずテレビ体操、いいですね。

 またあるとき、ジャグジーの浴槽に10センチ四方の膏薬の剥がれたやつが浮いていて、ぐるぐる浴槽の中を回っていました。 端まで来たときにすくって浴槽の縁に置いておきました。すると近くのお年寄りがすぐそれを片付けて、ポイとゴミ籠に入れました、、、 別の機会に浴槽の湯の流れる溝を覗くと、10センチ四方の剥がれた膏薬が、何枚も落ちています。

 またまたあるときは、のぼせて貧血を起こしてしまったお年寄りが、温泉の職員に寝かされています。 お年寄りは元に戻っているのですが、安全を見て心配しています。 「最悪の事で処置して、なんでもないのがいい」と、かかりつけの名医と同じことを言っていました。

 ごく稀なんですが、脱衣場から来て、いきなり湯船に入るあんちゃんがいるんです。 そういうのが来るとすぐにその場を離れ、温泉の上流の方に移動しつつ出ます。 ウォシュレットが普及しているとはいえ、股間ぐらい洗ってほしいんですよね。

 男湯の方はいろいろあるんです。


 

山の幸

 ここで一番早いのはフキノトウです。
 雪が解けた気温が上がり始めた頃、ここでは5月のゴールデンウィークの頃、木が伐採され草が刈り取られた所や日の当たる道端に出てきます。味噌煮にします。この苦みで体も目覚めます。

 こんなに開いてない、目が出たばかりのやつがいいらしいです。 つぼんでるやつは、結構苦くてあくだしを強めにして味噌煮にしたのが絶品です。


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 5月の終わりごろから、タラの芽が収穫できます。 特に芽の出始めの、まだ固く、葉が伸びていないのが最高の王の中の王の様な気がします。若葉なら7月頃まで味わえます。

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 6月頃になるとフキの葉がだいぶ大きくなります。経験から8月を過ぎるとこれは泥臭く食用にはできません。若いころのフキの茎と葉が楽しめます。

2012-07-shiki-011.jpg ワラビは6月始めからで出します。 7月から8月には雨の降った後2-3日して新しい芽が出てきます。これも日当たりのよい野に草を刈ったところによく生えてきます。

2005-06-warabi-002t.jpg 秋はキノコです。カラマツの多いこのあたりは、地元の人にジゴボウと言われているイグチ科のぬめりのある大きなキノコが生えます。熱湯で吹きこぼしてから調理に使います。
2002-jigobou.jpg このころヤマボウシの実も赤く熟れてきます。 ジャムなんかにいいです。

2006-09-yamaboushi-003.jpg 同じく山ブドウが紫につるから落ちるくらいの頃に採り、ジャムにするとこれは一品でした。