8月の四季の森

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2012年8月の四季の森

 8月のある朝、この日は空気が澄んでいました。展望台から北アルプスがよく見えます。

2012-08-shiki-008.jpg 左の方に穂高の山々、右の方にたどっていくと槍ヶ岳がくっきりと見えます。ここまでくっきりと見えることは、8月ではなかなかないことです。
 北アルプスを眺めながら、この時期に上手になったウグイスの「ホーホケキョ」や、「キョッキョ、キョキャキョキュ」とか「例の「特許許可局」とホトトギスの鳴き声を聞いていると、朝の清々しい空気が体と頭の芯まで沁み渡ってくるようです。

 展望台からの帰り道、モグラが道で死んでいました。5月頃では、あまり早く出てきて、凍えて命を落とすのですが、今の時期はちょっと違うようです。

2012-08-shiki-066.jpg この体長7-8センチのモグラの体毛はモグラというイメージに似合わず、とても柔らかく、他の動物は頭の方から尾の方に流れるのですが、モグラはどちらにも流れず真っ直ぐに外側に毛が立って伸びていて感触がいい。地中で前にも後ろにも自在に移動するモグラの知恵なんでしょうね。成仏するようにそっとしておきます。

 もうひとつ動物の話題です。今年は珍客がほぼ毎日訪れます。はじめ暗闇だったので、猫か犬か、それにしてはやけに黒くずんぐりとしていると、ずんぐりでも人で言えば下腹の方がずんぐりとしています。だんだんとタヌキだということが分かりました。

2012-08-shiki-191.jpg 時々2匹で来ます。ある日はタヌキが餌にありついて食べているところを、キツネが来て有無を言わさず強引に横取りしていました。よく時代劇にあるように、悪い奴らがやってきて、暴れるのを遠くから為すがままにされているのを眺めているように、タヌキはキツネから引きさがり草陰から静かに眺めています。
 タヌキさんって温厚な性格なんですね。それに引き換えキツネのなんときついことか。

 8月の中旬になって、遅咲きに夏の花が目に付くようになります。
 7月に白い蕾を沢山付けていた花が開きました。黄色いマツヨイグサも咲きました。一日で萎み次の花がすぐに開きます。

2012-08-shiki-225.jpg2012-08-shiki-226.jpg オオルリトラノオは先まで紫の花が開きます。ワレモコウの鮮やかな赤紫も出てきました。

2012-08-shiki-231.jpg2012-08-shiki-227.jpg 大きく穂が伸びたヨモギと茎の色が紫がかったキリンソウが、秋に一斉に花を咲かせようと花の蕾が出てきています。

2012-08-shiki-228.jpg2012-08-shiki-229.jpg ヨモギとキリンソウは日影にも強いのでしょうね、今年も9月頃に一斉に庭先にいろどりそうです。ノギクも背が低く花がないと目立ちませんが、そこらじゅうに生えています。

 8月18日になってようやく雲海日和がやってきました。高原の牧場の向こう側に雲海が広がり、遠くの浅間山の中腹に薄く雲が横に伸び、頂上からは噴煙が白く出ています。

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