2013年9月アーカイブ

 2013年の夏、いて座とわし座の間、オメガ星雲あたりを狙いました。 天の川のたて座あたりです。ここにはM17オメガ星雲があって、是非撮りたい目標です。

 ナノトラッカーとEOSKissX4新改造それに純正カメラレンズでの撮影と、ケンコーのEQ6ProとSE250N CRの巨砲によるM16とM17の撮影です。

1.たて座方面の星野写真 

 2013-0812-scutum1.jpg

2013年8月12日 21:55より撮影 外気19度C ナノトラッカー使用 EOSKissX4新改造 EF-40mm STM f/2.8 iso3200 露出60秒20コマ dark frame10コマをレンズ収差補正し bias frameを加えて DeepSkyStacker処理

 DeepSkyStackerの過程で、左右下のカラマツの影が反転してしまって白く出てしまいました。 原因が分からず取り除けません。 高度が低い位置にあり、新月とはいえ、うっすらと光が入り白っぽい空ですが、M16M17は明るく写ります。画面右下方面の赤い二つの点です。 画面の真ん中あたりがたて座で、上の方にわし座の下の羽の星が見えます。

2.M16とM17を一枚の画像に

 このM16とM17オメガ星雲を250㎜で撮ったのが下の写真です。

2013-0813-m16m17.jpg

2013年8月13日 20:26より撮影 外気18度C ナノトラッカー使用 EOSKissX4新改造 EF-S 55-250mmの250mm側 f/5.6 iso3200 露出60秒42コマのうち振動流れの少ない16コマをDPPでレンズ補正後dark frame bias frameを加えてtif画像でDeepSkyStacker処理、DPPでトーンカーブ補正

 

3.M16とオメガ星雲M17を巨砲で撮る

2013-0809-m16.jpg M16 2013年8月9日21:47より撮影 ケンコーSE 250N CR 25cm反射鏡 Baader Planetarium MPCCコマコレ使用 EQ6PRO赤道儀 キヤノンEOS KissX4新改造 ISO6400 露出60秒のショット20枚をdark frame10枚、master-flat-frame、master-dark-flat-frame、master-bias-frame とともにDeepSkyStackerでスタック画像処理。

2013-0809-m17-OmegaNebula.jpg

M17オメガ星雲 2013年8月9日21:24より撮影、撮影条件等は上に同じ

 いずれも明るい巨大な星雲です。 南中時カラマツの陰に入らない僅かの時間を狙って、まずM17を、少し余裕をもってM16を撮りました。 空が白みがかっていても大きく写るなんて明るい星雲なんですね。 カメラアングルの関係で星野写真のものと上下逆に写っています。

備忘録

M16=NGC6611:散開星団 へビ座 赤く光るIC4703の「わし星雲」と重なった複合体

M17=NGC6618:散光星雲 オメガ星雲 いて座 白鳥に見える形をしている。 M16より少しばかり地球に近いらしい。