2013年10月アーカイブ

 昨年撮ったM45スバルを思い出しました。 フォレスターを買いましたのでM45を画像処理してみました。

 撮影は2012年10月、4枚だけの連続画像ですが、明るい星団なのでブルーの模様もよく出ました。 焦点距離が長いので中心部だけしか写りません。

2012-10-m45.jpg2012年10月14日3:03より撮影 撮影地立科町 ケンコーSE 250N CR 25cm反射鏡 f=1200mm  Baader Planetarium MPCCコマコレ使用 EQ6PRO赤道儀 キヤノンEOS KissX4 ISO6400 露出60秒のショット4枚をmaster-dark-frame とともにDeepSkyStackerでスタック画像処理。

  この画像は下が北方面のはずですが、車のマークとは全く合いません。

 深まる秋の夜の空高く、望遠鏡で覗くスバルは青白く靄がかかり、冷たく澄んだ姿を見せます。 反射望遠光のスパイダーの十字で、主だった星全部に、虹に色づいた輝線を長く伸ばしていて、子供たちが見る星の世界ですね。

  夜露は風情があるのですが、星空を覗く時は結露対策が必須です。 このページは試行錯誤の結露対策の備忘録です。

 結露の原因を想定する:

1.空気と機材の接触面で機材の温度が露点温度よりも低くなるために結露する。冬なんか家の暖房はいいんですが、窓のガラスや枠ばびしょ濡れになるやつ、それです。

 湿度が低い時には、機材を外気になじます程度で済みそうですが、湿度の高い日本では、冬場以外は機材を外気に馴らす程度では結露してしまいそうです。 冬場でも結露すると、今度はそれが凍結する恐れがあります。  

2.外気自体が露点温度より低いため、霧状になったものが機材に降り注いで付着し、光学面が曇る。 星空は良く見えるんですが、よく懐中電灯のビームを空に向けると地表20-30mあたりまで白くビームがひかり、よく見ると細かな霧が浮遊している。 それが降り注いで濡れてしまう、温もりのあるベランダなんかが夜露に濡れてしまう、プラスチックの水分を吸収しないものも同じように濡れてしまう、それです。

の2点と考える。 

これらの原因を見ると、機材をほんのり温める、乾燥空気を送る(吹きかける)、フードで覆うなどが考えられそうです。 

 経験から、斜鏡面(真っ先に曇りだす)、反射主鏡鏡面、カメラレンズ(この場合はコマコレクターレンズ面)、ファインダーレンズ面 が曇ります。 その他鏡筒や赤道儀もびしょ濡れになりますが、これはお構いなしとします。 ファインダーも対策は不要とします。

斜鏡の結露対策:

 斜鏡面は筒の内向きなので、夜霧によるものよりも、特に外気に直接曝されているので、支持軸から熱伝導で伝わった冷気で斜鏡は冷えるが、鏡筒内のまだ温かい空気が対流していて結露することが多いんではないかと考えて、ほんのり温める対策をとることにした。

 斜鏡面にそれを支えている支持金具から冷気が伝わり冷えていそうなので、その支持金具にニクロム線を巻き電池で温める。 

材料: ニクロム線、ニクロム線を絶縁するチューブ、細めの線材、わに口クリップ、充電池、スイッチ付き充電池ケース、それらを束ねて入れておく袋 こんなもんかな。 大体これらは秋葉原の千石電商で調達しています。

 充電池は2本使うことで設計した。 大体2.5v電源です。 ニクロム線は全体で何オームか忘れましたが、発熱で10w以下ぐらいの事を考えたと思います。 ここでオームの法則が生かされるんですね(^_^)

 斜鏡の軸の所に絶縁チューブで覆ったニクロム線を巻き付けました。 ニクロム線との接続はカシメを使いますが、手抜きをして、コネクターの中のオスメス部分のパーツを調達してワイヤーは加締めてつなげました。ニクロムは半田が効かないので本格的な加締めでないとダメなんですが、いい加減のつなぎ方です。

 そのあとは副鏡を支えるスパイダーに這わせて筒外に導線し電池につなげました。電池部は袋に入れてその辺につるしています。細い線材なので、斜鏡で隠れる所を含め、多分撮影時でも殆ど影響ないと思います。 

 巻き付けた後の写真です。

 SE250-heater.jpg 10月湿度の高い夜、斜鏡が一面曇りました。 充電池のスイッチを入れて10分ぐらいから、軸のニクロム線に近いあたりから曇りが晴れてきました。 効果あり!

主鏡の結露対策:

 鏡筒の一番奥まったところにありますが、天頂に向けることも多いので、降り注いだ霧が、鏡筒内の対流なんかで押し上げられるとはいえ、最後には鏡面にまで降り注ぐと思われるので、霧降対策がまず必要のようだ。 それに鏡筒のお尻のあたり(反射鏡の裏面)が外気のふれているので、筒内の温度と冷やされた鏡面で結露する露点温度対策も必要と思われる。

 ほんのり温める対策として、ホカロンみたいなものを底のガラス面の辺りに張り付けたり、底を蓄熱保温マットで塞いだりすることで対応が取れそう。 貼り付けられるタイプのホカロンが一番手っ取り早いかな。 

 乾燥空気を送って露点温度を上げる方策として、乾燥空気を送り込む。 これは「鏡筒内に乾燥した空気を送り込み結露を取る方法をやってみた」で試してみた。

 2012-09 airpump 003t.jpg

 材料は、シリカゲルの購入、袋詰めのとバラのをamazonから取り寄せた。 ポンプはアメリカで購入したエアマット用のものを流用、ホース、軽めのホースとしてエアコンのドレインに使うホースがお手軽。 後ブクブクとかそれ用のニップル、ホース。

 シリカゲルの入れ物とホースの取り付けなんかまだ未完です。 ホースを手で持って空気を送っている時に、シリカゲルの容器が倒れたり、袋からこぼれ出たりして大変です。 ですが効果はありました(@_@;)。 ただこれをやってもしばらくするとまた湿度は上がるから、やはり例のブクブクで電動化した方がいいかもしれない。 今は主鏡が曇りかけたときの応急ですね。 

 ブクブクが完成しました(この項 2014.0428 追記)

2014-04 -ryair-001.jpg ニップルというやつを3個、シリカゲルまでホースを伸ばすためのニップルの継手(六角ソケット)1個、水槽用のブクブク(E~AIR6000WB)、ホース4.5mなど、 しめて2700円程度でした。

 これで結構楽になりそう (^_^)

 天頂に向けていても霧が主鏡まで届きにくいように、フードを付ける方法、段ボールかプラスチックのシートでやってみる。 

 さらに鏡筒を保温断熱マットみたいなんで覆ってしまうとどうなるか。 この時は、ほんのり温かい空気が底の冷えた反射鏡面に触れる可能性があり結露を促進してしまうので、これをする時は反射鏡の保温も合わせて必要。 

カメラレンズの結露対策:

 奥まったところだから霧降はなさそう。 主に1の原因と思われる。 本体を温めればセンサーのノイズが増しそう。 むしろ冷やしたいぐらい。 レンズの筒の辺りを温めることになるのかな。 外から直接冷えるので、クレイフォード接眼部を断熱保温することでどうか。

STF-8300Cを使いました

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  初めてのSTF-8300Cの使用です。 10月7日日は、パソコン-カメラリンク、冷却設定、ピント合わせ、コマコレクターMPCC使用時の合焦確認、撮影とカラー処理などを勉強しました。

 ためしにM27を60秒露出で撮りました。初めてとしては、「写ってる」という感じです。 ごそごそやっているうちに、霧は出るわ、斜鏡は曇るなど、苦闘している中での60秒なので大目に見てくださいね。

M27-STF8300C.jpg2013年10月7日試写 ケンコーSE250N SBIG STF-8300C MPCC使用、露光60s 

 気になるところ、コマコレを使っているんですが、コマ収差が結構目立っている。 こんなに出ているとは気が付かなかった。

 合焦の確認では、コマコレクターを使って焦点を7㎜ばかり伸びるのですが、このとき2インチアダプター使用時、一番押し込んだ状態で辛うじて合焦。 斜鏡の位置が少しでも外側にずれると、焦点が前にずれてだめなので、もう少し伸びるコマコレにするか、2インチアイピースアダプタの前につけるアダプタを削るかのどちらかの対応が必要です。

 2インチアイピースアダプタを外した状態では、一番繰り出した状態でも足らず合焦しなかった。 コマコレの辺りにストッパーと延長筒を付けて対応することを考える。

 超都心に戻って、カメラレンズとの合焦確認です。 KIPONのEOS-Cマウントを使いました。 EOSの基準面からセンサー面までは44㎜に設計してあるそうです。 Cマウントの標準は17.5㎜程度。 KIPONのものはこの寸法に合っています。

 18-55㎜レンズ 18㎜側、55㎜側ともに合焦 (^_^)
 55-250㎜レンズ 55㎜側、250㎜側ともに合焦 (^_^)
 40㎜パンケーキレンズ 電源が通じないのでピントが手動で動かない(+_+)

 ついでに部屋の中から夜景と空を撮ってみました。

test55.jpg 夜が更けて、白鳥座が見えます。 トリミングしてあります。

testsbig30sectcygnus.jpg 30秒の露出で、右上がデネブ、中央右下がサドル、 左端がギエナです。 裸眼では辛うじて2等星までしか見えない都心ですが、6等星までは見えるようです。 三脚ですから星は流れています。 バックグラウンドは明るいのですが、ソフトで自動で諧調を補正してくれています。

 なかなか行けそうです。