セレストロンのLCM経緯台はとてもお手軽です。 写真撮影には全く向かないのですが、よく知ると写真撮影にも少しは耐えられるんではないかと信じています。 新たな発見も含め、使いこなすための備忘録です。
1.星がぐるぐる回る
この星の日周運動みたいな光跡はなんだ?
LCM経緯台を3スターアライメントをして撮った星野は、「お手軽経緯台LCMでペレセペ星団(かに座)とひしゃくの星野を撮ってみた」で披露しましたが、この元画像をdeepskystackerで比較明合成してみると、こんなになっちゃうんです。
左は北斗七星の柄杓のさきの星Dubheを中心に据えた星野で、比較明合成で200msの露出です。 右はアライメント星からさらに離れたおとめ座あたりの600msの露出の星野です。 いずれもEOSkissX6iに40mmパンケーキレンズを付けて撮ったものです。
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経緯台の場合、カメラアングルはいつも水平垂直を保ちながら中心星を追尾すると、水平垂直からは傾いている赤経に沿って動くので、赤経赤緯を基準から見るとカメラのアングルは回転してしまっているんですね。
天の赤道から北は反時計回りに、南は時計回りに回ってしまうようだ。 では天の赤道ではどうなんだ?
APSCで40mmレンズの時の星の流れが目立たない限界露出時間は20秒程度でした。 この撮影モードでの目安としておこう。
限界露出時間以下で撮った連続画像をDeepSkyStacker(DSS)で重ね合わせ処理をしようという魂胆です。 DSSは回転方向もきちんとアライメントしてくれます。
本格的にはハンドセットに隠されている赤道儀モードを使うと出来そうですが、かなり準備が必要なようですね。