2014年1月5日、愛用のナノトラッカーが敢え無くダウン。 故障しました。 中を開けてみた。 一番小さい白い樹脂製の歯車が、苦しそうに、歯の一部が欠けたりしていて、空回りしたり、真鍮製の大きな歯車を回せずに、撓りながらパチンパチンと音を立てています。 これでは内部のアセンブリ半分は取り換えかな。
歯車は強度設計上無理がありそうな感じ。 ヨドバシカメラの廃止になりかけているアフターサービスポイントを使って修理が考えられるんですが、酷使して、ガタはくるし、1年後再修理は覚悟しなければならんか。 それなら高いけどポラリエにするか、との結論に至り、ポラリエになってしまった。
ナノトラッカーは中身の設計はまるでダメなんですが、機能設計とか装着の考え方が気に入っていて、愛着はあったので一抹の寂しさはあるんです。
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ポラリエをヨドバシカメラからネットショップ、翌日ゆうパックで配送されました。
ポラリエは比べものにならないくらい精巧な作りです。 久々のmade in Japan の感触です。 裏蓋を外して出てくる方位磁石のような役に立ちそうもないところはあります。 覗き穴もでかくて、かなり斜めから覗いても見えてしまう。 基準水平面を出さずに仰角を簡易設定できるのはいいアイデアですね。 ナノトラッカーにあるようなガタはありません。 精巧なので極軸設定さえできれば、かなりな追尾精度が出るんじゃないかな。
我が方の場合、北極星が見えない所での高精度設置が目標なんで、この点からははやり方位合わせがひと工夫必要なようです。
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ポラリエの極軸設置精度
北極星の見える所では、ポラリエのアクセサリーシューに我が割り箸照準器を付けると、覗き穴との比較で、±1度程度まで追い込めそうです。 一度極軸望遠鏡を使わしてもらえるなら、もっと高精度が出るように割り箸をキャリブレーション出来そうなんですが、今の所当てずっぽうで±1度としておきます。 覗き穴はでかい分かなりずれていても覗けちゃうので、使わない予定です。
北極星の見えない所では、仰角の方はナノトラッカーの時の方式を踏襲して、希望的観測で±1度まで行けたとしても、方位の方は、GPSの方位計を使っても、ナノトラッカーよりも基準面が取ずらい分不利ですなので、±2度+α としておきます。 ちょっと楽観過ぎるかな。
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北極星の見えない所の設置で追尾精度を確認してみました
極軸合わせの設置では、方位の方が、地磁気でもGPSでも、どうしたわけかマンションのベランダの位置で変わっていて、それらしき方位を定めるのに難航しましたが、結果がどの程度なのかを実写で確認してみた。(2014・01・10)
西空のベガススのマルカブ(Markab)です。 赤緯で15°位なので、テスト用としては適当なターゲットです。 250mm望遠で30秒、60秒、120秒、240秒、300秒、10分、重ね合わせで50分撮ってみましたが、結構いい線行っていました。
250mm望遠で120秒の露出時間の画像です。 中央がマルカブです。 この画像ではたまたま流れが無かったのですが、概ね1分で1.2ピクセル(EOSkissX4のセンサーで)の流れでした。
カメラの感度を上げて使うので、60秒以上はほとんど使わないのですが、120秒でも耐えうる結果です。 マニュアルでは極軸が2度の誤差で200mm 望遠で点像に写るのが30秒程度といっているので、北極星が見えない所での設置精度としては申し分ないところまで行っていそうです(^_^)
方位の精度が出せれば、メカがしっかりしている分、設置精度の再現性はありそうです。 いきなりいい加減なんですが、設置の再現性を考慮して、250㎜レンズでは、北極星の見える所では120秒、見えない所では60秒までの露出でいいかな。
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ポラリエ雑感
電池の持ちは2時間と言ってるが、エネループで、予想以上に、優に2時間以上は安定的に動作しています。 実感では倍以上軽く行けそうです。 スペックはかなり控えめの感じです。 電池2本で済むところがいい。
バッグに入る大きさだからどうの、というのはとんでもないことです。 740gもあり、ナノトラッカーより260g重く、三脚やら3軸ギア雲台もあるので、少しでも軽くしたかった小生としては痛手です。 軽い雲台を物色します。