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 おおくま座とうしかい座の隣のりょうけん座の隅っこにあるM3球状星団は大きくて明るいスバラシイ球状星団で絶対に見逃せないと「星空の探訪」に案内されているけど、なかなか見つけられなかった。

 今回ステラナビとEOSM5+45mmレンズの画像の助けを得て、双眼鏡で探すことができた。

 おおくま座のしっぽからアルクトゥルスの春の大曲線を途中下車するようなところにあるらしいが、見つけられない原因は、大きくて明るいのは望遠鏡を使っての話で、肉眼や双眼鏡では小さくて、しかも近くに目印の星が暗く辿りづらいからでした。

 まずアルクトゥルスとそのうしかい座の星座の形を知るところからお薦めします。

springcurve-m1.jpg

 おおくま座からの春の大曲線です。

Boo-Stella.jpg

うしかい座の星の星座線と星の位置関係を覚えると分かり易いです。中央下の+マークがM3の位置です。

Boo-mod1.jpgまだ空が真っ暗になる前に撮った画像です。EOSM5 15-45㎜標準レンズ F=45㎜でf/6.3 ISO12800

Boo-mod2.jpgγーρ―アルクトゥルスと春の大曲線に沿ったうしかい座の星々です。

Boo-mod4.jpg アルクトゥルスとρーεの中間にある4等星の星12を同定できるかがカギになります。これが確認できれば3辺の頂点方法へギザギザに4-6等星を4つたどり斜め右に折れて半分ぐらい行ったところでぼやけた広がりのあるのが見つかったら、それがM3です。上の星野ではすぐ下と右に6等星があり3角形になっています。

 「大きくて明るい」宣伝文句を頭に入れてると絶対に見つからないでしょう。暗くて小さいです。周りも暗い星ばかりです。

 

 2012年7月8月の星空

 カメラの最高感度で露出120秒以下で10枚単位で球状星団を写してみた。球状星団は可視光でその星の集まり具合を楽しむので、無改造カメラのターゲットに向いているかも知れません。

 M3です↓。7月30日に撮りました。ISO3200 露出10秒の8枚とISO3200 露出15秒の8枚をDeepSkyStackerで合成しました。

M3 2012-07-30-4(8of10frmsx2 10s and 15s iso3200).jpg
 M5です↓。7月17日に撮りました。ISO6400 露出60秒の6枚をDeepSkyStackerで合成しました。

M5 2012-07-17-3(6 of 8frs 60s iso6400).jpg
 M13です↓。7月17日に撮りました。ISO6400 露出30秒の8枚をDeepSkyStackerで合成しました。

M13 2012-07-17-4(8 of 10frs 30s iso6400).jpg

 M92です↓。7月17日に撮りました。ISO6400 露出30秒の8枚をDeepSkyStackerで合成しました。

M92 2012-07-17-3(8 of 10frms 30s iso6400).jpg
 渦も巻いていない星の集団がなぜこのように球状で均衡を保っているのでしょうか?


備忘録:
M3=NGC5272 りょうけん座
M5=NGC9504 へび座
M13=NGC6205 ヘルクレス座
M92=NGC6341 ヘルクレス座