M57 リング星雲の最近のブログ記事

 2018年8月4日21時頃を過ぎると、ヘラクレスに続き織姫(ベガ)の居ること座が天頂から西の空に入ってきます。

 天の川の中に入ってくるので、デジカメを使うと星が無数に写ります。

lyra_20180817_(EOSM5_45mm_Av6.3_28.3sx17frms_iso6400_dkds)2s.jpg2018年8月17日 21:56より撮影 外気20度C 
ポラリエ使用 EOS-M5 EF-M15-45mm STM f=45mm Av6.3で使用 iso64 露出28秒20コマ
dark frame20コマを DeepSkyStacker処理


 ひときわ明るい星がベガ、その左上に平行四辺形のこと座が分かります。


lyra_20180817_f45mm_dstrm4-2.jpg よく見ると左上の方に白鳥座のアルビレオが写っていました(^_^)

 赤い円の双眼鏡の視野に四辺形が全部入るので分かり易い。

 M57リング星雲が双眼鏡で見えるか挑戦してみた。

 lyra_20180817_m5.jpg カメラ画像を拡大すると双眼鏡でも見えない細かな星が無数に表れた。

 双眼鏡でM57は見えたか?

 結論は見えます。 位置を知っていれば四辺形の辺上ちょっと外に外れたところに恒星状のごく小さな点として見えます。細かな星は見えずM57の右の星と一緒にほぼ線上に見え、線上から外に外れた方がM57です。

 しかしあまりにも小さくリングとしては見えません。またf=45mmのカメラ画像でも無理でした。

 リング状に見えるのは口径10㎝x60倍程度必要なようだ。

 参考までに2012年7月に巨砲で撮影したものを貼っておきます。

M57 2012-07-17t(9of10frms 14s iso1600).jpgM57 2012年7月17日撮影 ISO1600で露出14秒のショットを9枚をDeepSkyStackerで処理し、適当にトリミングしたも

2012年7月8月の星空

 昨年はM57とM27はともに昨年反射鏡を向けて、画像に写ったのを見て、こんなのが星空にあるんだと腰を抜かしたもんでしたが、今年は腰を据えて捉えてみようと、その時を待っている。
7月8月で捉えられた無改造カメラによる結果を紹介します。

 ともに7月17日の深夜の撮影です。リング星雲M57は去年撮影してみて様子が分かっていたので、その経験から、リングの所が非常に明るいので飽和状態に白くのっぺらにならないように、露出を抑えてシャッタースピードを短くしていきました。この画像はISO1600で露出14秒(リモートシャッターで15秒に合わせても14秒になってしまう)のショットを9枚をDeepSkyStackerで処理し、適当にトリミングしたものです。

M57 2012-07-17t(9of10frms 14s iso1600).jpg 周辺の赤みがかったのが出ています。左上、右下のあたりが薄くなっているのは可視光では見えない波長なのか何かが広がっているのでしょうか。これはドーナツ状にガスが広がっているのでしょうか?下の亜鈴星雲M27は球に見えます。

 M27は白鳥座のアルビレオから見て、こと座と反対側の辺りで、や座の先からたどってアルビレオ側にM字形の並びの星があり、Mの真ん中の星の下に見えます。双眼鏡で見えました。晴れた夜は25㎝の反射鏡でブルーの綺麗な姿が観察できる時もありましたが、撮影の方は今シーズンは何度も撮りましたが、なかなか良いものはありません。

 DeepSkyStackerしてみても。眼視で綺麗な姿を見せたのですが画像はいまいちです。紋様を綺麗に写すには慎重に適正露出を出す必要があるようです。去年の画像に比べ見劣りがするのはこのためのようです。

M27 2012-07-17-24(16of20frms 14sxiso6400 30sx3200).jpg この付近は本当に星が多いんですね。



備忘録
M57=M6720 リング星雲 こと座
M27=6853 あれい状星雲 こぎつね座