2013年11月アーカイブ

 1か月点検整備を済ましたところで、車中泊準備に取り掛かります。

 まずベッドスペース

 一人用の寝床としては狭い方のバックシートを倒して、助手席側を頭にして寝ることにした。 荷台とシートを倒したところで10センチぐらいの段差ができてしまうのを埋めなければならない。

 材料は幅6-センチ程度、乗っても折れない程度の厚さの寸足らずのボード、段差を埋めるために4センチX5センチ角長さ50センチ程度の角材の切れ端2本、うち1本は7-8センチああると完璧、バックシートと助手席の背もたれの所の隙間を埋める薄いボードの3点だけ。 それに寝具セット、キャンプの一人用ベッドのマットとスリーピングバッグです。

 寸足らずのボードを置いて段差を埋めるため、座席の辺りの狭くくびれている所は曲線に切れる鋸で型どおりに切ってはめ込むようにする。 角材の切れ端を適当に置いて高さを整えてこのボードを載せるだけ。 頭の方の隙間は薄いボードを背中にあたるところ辺りから張り出して置くだけ。 これで頭だけ支えるだけだから、キャンプ用クッションを置けば結構安定している。

bedspace2.jpg キャンプ用のクッションを置いて、その上に袋状のスリーピングバッグを敷けば出来上がりです。 あと、安眠のために枕が必要でしたね。

bedspace1.jpg 写真はキャンプ用一人マットとスリーピングバッグを敷いたところの様子ですが、これでボードを置いた時にできる小さな段差、ボードが寸足らずで足元まで届かない隙間の段差、枕元の薄いボードの突き出し部分のグラグラなんか、ほとんど気にならないと思われます。 車中泊には安眠、それには寝床の心地よさが第一ですから、ここには妥協しないようにしましょう。

  いずれもすでにあったものを流用して済ませられた。 出費ゼロで済ませられた(^_^)


 窓のカーテン・遮光・目隠し

 材料は、100円ショップで売っているカラーボード5枚。 発砲スチロールみたいなやつで強く曲げるとパリッと折れてしまうやつです。

 これを窓の型どおりに切ってはめ込むときれいにフィットすることが分かったので、これでバックシート側より後ろの窓全部を塞ぐこととした。 保温にもなるが夏は暑いか。

 型紙を取ってナイフで切り取るのですが、寸法より2-3ミリ大きく切り取るのがコツです。 失敗しても失敗したものをもとに切り取るとだんだんフィットしたものに仕上がります。 

forester-curtain2.jpg

 窓の方は、試行錯誤で無駄な買い物210円を入れて、〆て735円で済みました。安いもんです。 この後のバージョンアップ版としては、材料をアルミ箔のついた厚さ1センチ弱の丸めても折れないやつに変えてみることですね。 保温性は良いし、折れないので保管も簡単になる。 リアゲートの部分も一枚シートで仕上げられる。

 最後は、前列シート背もたれ辺りの車内の両側に渡す遮光カーテンをどうするかです。 これはまだ完ぺきな案が思いついていません(ー_ー)!!  両端は留め金を隙間に差し込めば何とかなるんですが、布のカーテンの場合、車内の中ごろに3点ぐらいを止めなければなりません。 ここんとこがいい案が無いのですね。 安眠には、遮光と寝顔をのぞかれないことに配慮は必須です。

 でも、ここまでくれば、何とか車中泊は試行できそうです。 アイソン彗星が来まよ。


遮光・目隠しカーテン

2013・12・15追記
 前列シート背もたれ辺りの車内の両側に渡す遮光カーテンの構想がまとまりました。 ダイソーあたりに数百円で縦180センチ横90センチぐらいの、カーテンと称している布が売っていて、縦方向の布端が袋状に縫いとめてあるんです。 ここの端を切って中にひもみたいなのを通して、それを吊ればいいんじゃないかと思うんです。

 両端は後部座席のドアの上についている吊に留めて、布を前部座席の前に回して、紐を前部座席ドアの上の吊あたりに留めたゴムロープで引っ張ってピント張ることでどうか。

 布自体は安もんなんで軽いので、ゴムロープで引っ張る程度で十分そんなに弛まないでカーテンの役割を果たせそうです。

 (2014・01・18 記)出来上がりました。 予想以上の出来です。

2014-01-forester-curtain.jpg 布は家で眠っていたもの。 幅は90センチぐらいです。 長さ2メートルで切り、切端をミシン処理、ゴム紐を通すところをミシンで縫いました。 縫ってもらいました。

 幅1センチ程度の、ダイソーで売ってるようなゴム紐を通しました。 ひっかけるS字フックも105円で調達しました。 ゴム紐はプラスチックの結束バンドで止めるとS字フックしっかり止まります。 S字の形を整えるて出来上がりです。 材料費の出費は210円でした。

 ゴム紐を使ったので、途中の前のドアの上の吊にひっかける所は、S字フックで止めるだけで、ゴムの張り具合を調整すれば、いい具合にぴんと張れます。

 金沢市泉にある念西寺に行ったことがあります。 そこは加賀千代女が剃髪後起居し晩年を過ごした尼寺で、千代女自身が使っていた井戸はゆかりのものということで、今は屋内に位置していて、大切に守られています。

2008-06-kanazawa-nensaiji-012t.jpg そこでは尼寺の維持費ねん出のためか、例の「朝顔に つるべとられて もらい水」の句を染めた手拭いを分けています。

 この句は若い時のものだそうですから、これはその井戸とは言っていませんが、千代女が使っていて、増築しても、普通なら撤去移設なんかしてしまいそうなんですが、もらい水をしたくらいの感性の持ち主ですから、彼女も増築の間取りなんていう俗っぽい事よりも、釣瓶井戸をそのままを優先して残したんでしょうね。

 今も名を残しているのが、朝顔であり、釣瓶井戸なので、千代女のその時の気持ちを大切にして、今の尼さんもこの井戸を守っていました。

 写真の柱に、千代女の句を染めた手拭いとか、ここのパンフレットがあります、という案内が貼ってあります。 両方いただいて帰りました。

 井戸を覗かせていただきました。 今は使っていないようですが、使おうと思えば今でも使えるように、水をたたえていました。

  念西寺を訪れた翌年2009年春、東京散歩のおり、港区の魚籃坂を上る辺りに、小さなお寺が多い寺町なのですが、その一角に薬王寺というのがあって、その中に、何と、俄かには信じがたい、加賀の千代女の詠んだ句の釣瓶井戸と称している井戸があるんですね。 念西寺行った後でしたから、これには腰を抜かしてしまいました。

 いかにも、さあ寄ってらっしゃい!というような、人集め然とした大きいな石に千代女の朝顔の句が彫られていて、脇の説明に、諸国歴遊の途中に立ち寄った、とありました。

 この句は若いころの句だということなので、当時は今よりずっと精神年齢は高かったと思うので、郷里の「千代女の俳句館」の年譜を参考に、俳句の勉強を始めた12歳ごろ(年齢は数え年)から、嫁ぎ、夫に死別して実家に戻った20歳ごろまでの、多感で純粋な心を持ったころの句ではないかと、勝手に想像しているのですが、そうだとすると、句の釣瓶井戸は郷里あるいはそこから程遠くない所で、千代女が生活に毎日使っていたんじゃないかな~  

 朝顔の芽がぐんぐん伸びてきて釣瓶に届きそうになる。 もう少しよ、なんて言って、翌日にはひと回りぐらいロープにタッチする。 かわいそうだからそのままにしておこうなんて、周りの大人も子供の気持ちを大切に見守ってあげているうちに、芽が絡んでいるのを剥がそうなんて、かわいそうで出来なくなって水汲みが出来ないで、もらい水に行く。 こんなの大人がやるか?

 35歳の時に、「朝顔や」に詠みなおしているというので、35歳でかなり心境の差があるんだろうから、かなり若いころじゃないのか?

 旅先で、井戸に朝顔が絡まるまで使ってない井戸の青臭い水を汲むように思えないんだけど。

 しかも、「霊水であるとの噂を耳にしてここへ立ち寄った」というんですよ。 わざわざ霊水を目的に江戸まで来で、あっさり他の井戸にもらい水しちゃったの? 

 当時の娘、あるいは病の夫を抱えた嫁が、江戸まで歴遊するなんて、想像だに出来ないんですけど。 後家になってから、23歳の時に京都と伊勢に参詣しているようなんですが、それが普通の感覚ではないかなあ~

 全国を歴遊したのであれば、当時から名の通った加賀千代女でしたから、各地にその足跡があると思うのですが、足跡は薬王寺のこれだけですか?

2009-04-yakuouji-chiyojo-001.jpg 上の写真は薬王寺にある、井戸と石碑です。