セレストロンの経緯台LCMにカメラを付けて超都心の夜空を撮ってみた。
鏡筒付きの90LCMを買いましたが、この経緯台だけを使います。
この経緯台だけなら三脚付きでナノトラッカーと同じくらいの値段で買えて、星空のアライメントをかなりのところ自動でやってくれるので、北極星が無いところで使えて、星空がもっと身近になるんではないかな、という胸算用です。
カメラは「新改造」のEOSKissX4です。 手持ちのビクセンのVCM 110L反射鏡筒についているアリガタ(というらしい)を取り外し、カメラに付けて経緯台にマウントしました。
ハンドコントローラーは、日時、場所情報を入れなければなりませんが、3つの明るい星をカメラのライブビューで中央に順次合わせると、中で計算してアライメントが完了する優れものです。
ベランダに置いて、西空の低い位置しか見えないもんだから、木星―オリオン座のリゲル―(ほかに見えるのが無いので近か過ぎてるが)アルデバランに合わせてみた。 何やら中で計算して「アライメント成功したよ~」と出た\(^o^)/
カメラレンズが200mm程度だから、M42の辺りやスバルの所なんか、一発でカメラの中心に向かった。
問題は追尾精度、30分ぐらい放置すると、画面で1/30ぐらいの大きさで8の字みたいに動いていた。ここで使ってる200mm望遠で30秒ぐらいまでなら流れずに使えそうかな。
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アルデバラン-リゲル-ベテルギウスでアライメントした後、オリオン座の左上あたりngc2264の辺を某社18-200ズームレンズの200mm側で、CLDフィルターを付け、iso1600、f/8、15秒の露出で20枚撮り、deepskystackerした画像がこれ←です。
満月から4日目の3月2日の22時30分ごろの撮影です。この辺り、都心でも結構星がありました。
四季の森あたりで撮るとカラフルにきれいな星空が写るはずなんですが、都心では今のところこれが精いっぱいです。
この画像も某社のズームレンズなので、絞り方が足りないのか、絞っても出まくっているのが周辺の収差で、放射状に内側が赤く外に向かって青く伸びていて、deepskystackerも中で混乱するのか、時にはこの赤と青が別の星のようにばらけて出ることもあり処置なし(・_・;)
何とか設定をととのえ、小さい画像で何とか見られる一枚がこれなんです。 拡大すると見られたものではありません。
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ところで、この経緯台と一緒に売られている鏡筒についているスターポインター、これ全く使い物になりません。分かっていながら子供をだまして夢をつぶすようなことを言って、これでいいんだと言っています。分解すればポインターの赤いドットがふたつ光る構造になっていても、セレストロンのアメリカあたりのサポートの返事でも、ドットはひとつしか光らなくていいんだと言い切っていました。
分解して調整してみたんですが、そのままではうっすらと光らせるところまではできるんですが、使えるまでの明るさの赤いドットにはなりませんでした。 直せないので口をそろえてこう言っているのでしょうか。 お小遣いをためて買った子供の夢をつぶさないようにしてくださいね。
(3月3日追記)
スターポインターはどうせ使えないもの、では分解し、工作し直してみようと、念のため、赤LEDとワイヤを東急ハンズ(最近はこんなものが売ってるんですね。秋葉原に行かなくても)で調達して取りかかった。
結論的には、中のプラスチックマウントが設計不良か部品不良の見落とし、そのまま部品アセンブリに行って使えない状態のまま作り続けて、販売・サポートが苦し紛れの弁明を余儀なくされている構図のようです。
中のマウントを少しやすりで削って、LEDの光の向きを変えて再アセンブリ。 奥の方のドットが明るく見えるようになった。 これで手前のドットと奥のドットとでこの直線上で星を導入できそうだ。 東急ハンズの部品は使わなかった。
参考までにこれがスターポインター。不良で手前の赤いドットしか見えなかった。 再工作後、向こう側の赤いドットも点くようになった。