M101 回転花火銀河の最近のブログ記事

 M101回転花火は何度も試みていますが、未だに双眼鏡では「見えた!」というところまでには至っていません。

 正確にここに探し出せるように位置をしっかりと見定めまておきます。

ursa_major_20180804_(EOSM5_45mm_Av6.3_28.4sx19frms_iso6400_dkds)s.jpg 画像は北斗七星の柄の部分です。

ursa_major_20180804_m3.jpg

 回転花火銀河M101と子持ち銀河はこのあたりにあります。

 M101を双眼鏡でたどるには北斗七星の柄の先から2番目の2重星ミーザールからたどると分かり易いです。

 北斗七星が北西の空にある7-8月の場合ミザールとアルカイドの間の上にあります。

ursa_major_20180804_dstr2m3-1.jpg ミザールを視界の端に置くと上に4-5等星が4つ左上に向かって視界に入ります。それをたどって4つ目で向きを右に向けるとより小さい6等星ぐらいのが横に4つほど並んで見えます。M101 は右から2番目の先にあります。

 が、ほとんど見えません。位置が分かっていると気のせいであるようにも感じますが、最高の空の条件の時に見えるかもしれないことを励みに空を覗いています。

 M51の子持ち銀河の方は双眼鏡で見えます。

ursa_major_20180804_tr2m4.jpg こちらはアルカイドから直角に左に折れたところにあります。途中の4等星と同じ間隔で少しぼやけた感じのを探します。

 双眼鏡でM51の方が見えやすいのは視直径が小さいからでしょうか。

M101 2012-08-06-2.jpg

M101 2012年8月に撮影したものです

M51 2012-08-07-1.jpg

M51 2012年8月に撮影したものです

 2016年6月2日と3日は、梅雨入り直前の全天快晴でした。2日の方が空は澄んでたようですが、準備の都合で3日にほとんど天頂に来るM101回転花火の撮影に再挑戦してみた。

 2012年2013年の7月から8月にかけて撮ったものより大気状態が良かった(^^)/  久しぶりのアライメント、手こずりましたね~

m101-6400-60s-ft-ds-trnr.jpgm101 2016/6/03 ケンコーSE 250N CR 25cm反射鏡 Baader Planetarium MPCCコマコレ使用 EQ6PRO赤道儀 キヤノンEOS KissX4新改造 ISO6400 露出60秒のショット30枚をDeepSkyStackerでスタック画像処理。dark画像使用 外気9℃ 画像トリミング。

 M101は北斗七星のミザールから辿った白の位置です。

Sky-W-15mm-ds-101pos.jpg  西の空に向けた15mm魚眼レンズなので周囲が丸く歪んでいますが、北斗七星とアークツルスが映っています。 この日5月27日は双眼鏡で目を少しそらす、とうっすらとM101の影が見えました。 こんな日はまず無いですね。辿り方はこちら

 2014年の夏はM101の観望のこの年の最後の機会となります。 新月の空の状態が良い日に出会いました。

SE250NCR反射鏡の巨砲を向け撮りました。

M101-20140728-dkftds2nr.jpg2014年7月28日20:29-20:53撮影 撮影地:長野県立科町 
ケンコーSE 250N CR 25cm反射鏡 Baader Planetarium MPCCコマコレ使用 EQ6PRO赤道儀 キヤノンEOS KissX4新改造 Astronomic CLSフィルター、ISO6400 露出120秒のショット11枚をDeepSkyStackerでスタック画像処理。 dark&flat画像使用

 CLSフィルターを付けると光害カットはかなりな威力が出て、露出は1段ぐらいは開けることになるのですが、出来上がった画像をよく見ると、微細な星は消える傾向で、なんとなくソフトフィルターがかかっているような印象を受けます。 気のせいでしょうか。 2012年7月に撮ったものよりも、しっかりと滑らかに出ているのは、この日が梅雨明けの新月の快晴であることが効いているのだと思います。 新月の快晴はなかなか無いんですね。

 しかしこのM101 回転花火、北斗七星の柄の所にあるのは分かるのですが、具体的に双眼鏡で何処?と言われてもなかなか辿れない。 何とか場所を同定し、辿れるようにしたい。 そこでEF40㎜F2.8レンズで居所を突き止めてみた。 薄っすらと写っていました(^_^)

UrsaM101mod.jpgビクセンポラリエ、キヤノンEOS KissX4新改造 EF40mmF2.8  Astronomic CLSフィルター、ISO3200 露出15秒のショット10枚をDeepSkyStackerでスタック画像処理。

 北斗七星の柄の最後から2番目がミザールと言って、重星になっていて、視力の検査に使われていたそうなんですが、ここから辿るといいです。 ミザールから斜め上に4-5等星ぐらいのが双眼鏡で辿れる間隔で並んでいて、4つ目を辿って進行方向を右方面に双眼鏡を向けると、4つばかり星が一列に並んでいて、右から2番目に向かってその先にM101がありました。 上の画像で矢印の先です。

 トリミングすると、こんな感じになっていて、ミザールから辿る星が分かります。 下の端に近いところにミザールがあり、その上の方に星が4つ辿れます。

UrsaM101trmod.jpg キヤノンの手振れ防止付きの天体用双眼鏡の視界は6.5度で、ミザールを端にすると、辿りたい5等星ぐらいの星が4つとも入ります。

 さらに拡大するとこうなっています。 

UrsaM101trmodtr.jpg 中央やや下の星が、辿ってきた4番目の星です。 その上の並んだ星の右から2番目が星が2つになっています。 この方面の先にぼんやりと、これがM101 回転花火です。 キヤノンの手振れ防止の双眼鏡でもこれらの周囲の星はなかなか見えません。 なんとなくM101の右の星が目をそらしたときに気のせいで見えることがあります。 もちろんM101は見えませんが、暗示にかけて見えてるつもりで眺めるしかないです。

 M101は何と2700万光年の彼方にあるので無理もありませんね。

 位置ははっきりと分かりました (^_^)

 2012年7月8月の星空

 7月8月はおおくま座(ここからはカラマツが邪魔して尻尾の辺りしか見えない)とりょうけん座(これもうかうかしていると白樺に沈んでしまう)の星雲に挑戦してみた。
 カラマツと白樺に北斗七星が半分隠れ、尻尾のあたりが刻々と沈んでいく中、時刻的に今でないととややあせりながら鏡筒を向けてみた。

 M101は双眼鏡で覗いては影も形も見えず、25センチの反射鏡を通しても、月の夜空も明るい中、初めてなので眼視では見えているといえばそれらしくも あり、目の曇りと言えば何も見えなくもあり、ここはひとつ電子の目で確認ということで60秒ほどの露出で、、見えるではないか!

 120秒までの露出、10枚のフレーム、1枚のダークフレームでDeepSkyStackerによる画像処理を前提でM51とM101を何回か撮ってみた。

 8月6日にM101が比較的はっきり撮れました。

M101 2012-08-06-2.jpg 2012年8月6日20:18-20:39撮影 撮影地:長野県立科町 
ケンコーSE 250N CR 25cm反射鏡 Baader Planetarium MPCCコマコレ使用 EQ6PRO赤道儀 キヤノンEOS KissX4無改造 ISO6400 露出60秒のショット11枚をDeepSkyStackerでスタック画像処理。

 渦巻の枝のところどころの明るいところが名前の付けられた恒星の巨大な集落で、これらを渦巻状に取り込んで、ひとつの巨大な銀河となっているなんて、不可思議を通り過ぎて宇宙の妖怪を垣間見ているようですね。 

 翌日8月7日日が沈んで間もなく、月が出るまに、ターゲットが白樺に沈む前に、今シーズン最後のチャンスとあせりながらM51を撮ってみたのがこれです。ISO6400 90秒のショット10枚でDeepSkyStackerでスタック画像処理しました。

M51 2012-08-07-1.jpg

 後になって気がついたのですが、この時すでに反射鏡などが結構結露していた状態だった可能性が濃厚。 ということはM101もM51もだまだ可能性がありそう。

 備忘録:
M51=NGC5194 NGC5195 子持ち銀河 
M101=NGC5457 回転花火銀河