M101回転花火銀河を双眼鏡で探してみる

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 2014年の夏はM101の観望のこの年の最後の機会となります。 新月の空の状態が良い日に出会いました。

SE250NCR反射鏡の巨砲を向け撮りました。

M101-20140728-dkftds2nr.jpg2014年7月28日20:29-20:53撮影 撮影地:長野県立科町 
ケンコーSE 250N CR 25cm反射鏡 Baader Planetarium MPCCコマコレ使用 EQ6PRO赤道儀 キヤノンEOS KissX4新改造 Astronomic CLSフィルター、ISO6400 露出120秒のショット11枚をDeepSkyStackerでスタック画像処理。 dark&flat画像使用

 CLSフィルターを付けると光害カットはかなりな威力が出て、露出は1段ぐらいは開けることになるのですが、出来上がった画像をよく見ると、微細な星は消える傾向で、なんとなくソフトフィルターがかかっているような印象を受けます。 気のせいでしょうか。 2012年7月に撮ったものよりも、しっかりと滑らかに出ているのは、この日が梅雨明けの新月の快晴であることが効いているのだと思います。 新月の快晴はなかなか無いんですね。

 しかしこのM101 回転花火、北斗七星の柄の所にあるのは分かるのですが、具体的に双眼鏡で何処?と言われてもなかなか辿れない。 何とか場所を同定し、辿れるようにしたい。 そこでEF40㎜F2.8レンズで居所を突き止めてみた。 薄っすらと写っていました(^_^)

UrsaM101mod.jpgビクセンポラリエ、キヤノンEOS KissX4新改造 EF40mmF2.8  Astronomic CLSフィルター、ISO3200 露出15秒のショット10枚をDeepSkyStackerでスタック画像処理。

 北斗七星の柄の最後から2番目がミザールと言って、重星になっていて、視力の検査に使われていたそうなんですが、ここから辿るといいです。 ミザールから斜め上に4-5等星ぐらいのが双眼鏡で辿れる間隔で並んでいて、4つ目を辿って進行方向を右方面に双眼鏡を向けると、4つばかり星が一列に並んでいて、右から2番目に向かってその先にM101がありました。 上の画像で矢印の先です。

 トリミングすると、こんな感じになっていて、ミザールから辿る星が分かります。 下の端に近いところにミザールがあり、その上の方に星が4つ辿れます。

UrsaM101trmod.jpg キヤノンの手振れ防止付きの天体用双眼鏡の視界は6.5度で、ミザールを端にすると、辿りたい5等星ぐらいの星が4つとも入ります。

 さらに拡大するとこうなっています。 

UrsaM101trmodtr.jpg 中央やや下の星が、辿ってきた4番目の星です。 その上の並んだ星の右から2番目が星が2つになっています。 この方面の先にぼんやりと、これがM101 回転花火です。 キヤノンの手振れ防止の双眼鏡でもこれらの周囲の星はなかなか見えません。 なんとなくM101の右の星が目をそらしたときに気のせいで見えることがあります。 もちろんM101は見えませんが、暗示にかけて見えてるつもりで眺めるしかないです。

 M101は何と2700万光年の彼方にあるので無理もありませんね。

 位置ははっきりと分かりました (^_^)

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