M27 あれい状星雲の最近のブログ記事

 超都心の夜空から宝探しをしてみよう。 あれい星雲がカメラに映るのか?

 2013年11月20日 西の夜空に向けて、わし座のα星のアルタイルと白鳥座の口ばしアルビレオの間を55㎜レンズで撮った。 そこはや座という小さな星座が矢じりを上に向けてあるんですが、矢じりの辺りから白鳥座方面に向かうと、白鳥座から見てWの字に見える5等星の並びがあって、その真ん中の星のすぐ近く、や座側にあれい星雲M27があるはずなんです。

 カメラに画像を収めてあれい星雲まで辿ってみた。 撮影はEOSkissX4 55ミリレンズでISO400 10秒 50枚です。

20131120-arrow-tcmod1.jpg 丸印のその場所を拡大すると、

20131120-arrowtr2mod2.jpg 影だけです (・_・;) ですが、影は映ってます。

 見えない夜空に望遠レンズを向けるのはさすがに無理というもの。 55㎜で妥協してアルタイルを画面右下に据えて撮ります。 あとは拡大して見るしかない。

 闇夜のかげろうのようにしか写らないで、面白くもなんともない。

2012年7月8月の星空

 昨年はM57とM27はともに昨年反射鏡を向けて、画像に写ったのを見て、こんなのが星空にあるんだと腰を抜かしたもんでしたが、今年は腰を据えて捉えてみようと、その時を待っている。
7月8月で捉えられた無改造カメラによる結果を紹介します。

 ともに7月17日の深夜の撮影です。リング星雲M57は去年撮影してみて様子が分かっていたので、その経験から、リングの所が非常に明るいので飽和状態に白くのっぺらにならないように、露出を抑えてシャッタースピードを短くしていきました。この画像はISO1600で露出14秒(リモートシャッターで15秒に合わせても14秒になってしまう)のショットを9枚をDeepSkyStackerで処理し、適当にトリミングしたものです。

M57 2012-07-17t(9of10frms 14s iso1600).jpg 周辺の赤みがかったのが出ています。左上、右下のあたりが薄くなっているのは可視光では見えない波長なのか何かが広がっているのでしょうか。これはドーナツ状にガスが広がっているのでしょうか?下の亜鈴星雲M27は球に見えます。

 M27は白鳥座のアルビレオから見て、こと座と反対側の辺りで、や座の先からたどってアルビレオ側にM字形の並びの星があり、Mの真ん中の星の下に見えます。双眼鏡で見えました。晴れた夜は25㎝の反射鏡でブルーの綺麗な姿が観察できる時もありましたが、撮影の方は今シーズンは何度も撮りましたが、なかなか良いものはありません。

 DeepSkyStackerしてみても。眼視で綺麗な姿を見せたのですが画像はいまいちです。紋様を綺麗に写すには慎重に適正露出を出す必要があるようです。去年の画像に比べ見劣りがするのはこのためのようです。

M27 2012-07-17-24(16of20frms 14sxiso6400 30sx3200).jpg この付近は本当に星が多いんですね。



備忘録
M57=M6720 リング星雲 こと座
M27=6853 あれい状星雲 こぎつね座

M27画像処理の試み

| コメント(0) | トラックバック(0)

 2011年10月の月明かりの無い頃、M27を狙い最挑戦。新たに得たフリーソフトDeepSkyStackerで 画像処理したら、予想以上の成果が得られたので、その処理プロセスと画像の変遷を紹介したい。

結果はこれです。修正最終画像の中央部の拡大したものです。 星雲の中まで細かな星像が浮き出て、球の表面に白く映る紋様がでている。前月撮った写真はピンク部が濃く出ているのですが、今回のはわずかにピンクが認められる程度です。 可視光も綺麗ではないかな。 思いのほか微細に映りだされたので、自分としては自慢の逸品です。ざらついた感じがノイズ混じりなのかリアルなのかは分かりません。 こうなったとして見てくださいね。

M27-2011-10-ps-ds-ss-trm.jpg

 2011年10月27日19:16-19:25撮影  撮影地:長野県立科町 ケンコーSE 250N CR 25cm反射鏡 Baader Planetarium MPCCコマコレ使用 EQ6PRO赤道儀 キヤノンEOS KissX4無改造 ISO3200 露出60秒のショット6枚をCanon Digital Photo ProfessionalとDeepSkyStackerでスタック画像処理の後中心部をトリミング。掲載のため縮小専用で400x266pcに縮小。

 

ここに至る画像処理

オリジナル画像はこれです。 

2011-10 M27 092.jpg

 カメラはキヤノンEOS KissX4 でISO3200で露出は60秒です。中央のものの出具合からこの程度かなという感じでした。 60秒なので星の流れや振動の影響が少なく撮れました。 これを10枚撮り、星の流れ揺れの小さいもの6枚を採用しました。

 

Canon Digital Photo ProfessionalによるPS処理後がこれです。

2011-10 M92 092ps.jpg

 PS(ピクチャースタイル)と呼ぶ機能で主にバックグラウンドの夜空の明かりを暗黒の状態にしました。月がなくてもどうしても空が明るいんですね。 処理前は地上からの眺め、処理後は宇宙に出た眺めといった感じ。この星の点にノイズが混ざっているかもしれません。

 

 パターンノイズの除去にダークフレームを使い引き算処理をします。反射鏡にふたをして同一条件でシャッターを切りました。多少撮り忘れ気味で時間帯が30分程度早い時刻のものですが、条件(カメラ内部温度)は同じということで。

2011-10 dark 066.jpg

 見る限り真っ黒でノイズなしの状態。夏場よりかなり少ないのはこの地は霜の降りそうな時刻に近づいているからです。 カメラのノイズ性能は良い!

 

6枚のPS処理後の画像とダークフレームをDeepSkyStacker処理をします。stack後の画像がこれです。M27-2011-10-ps-ds.jpg

バックグラウンドは全体に明るくなり、周辺減光が目立ちます。M27内に紋様が見えてきています。星像もかなり微細に出てきています。 周辺減光を補正する機能があるのですがまだマスターできていません。


結果を最終調整をしたのがこれです。トップの最終画像のトリミング前の画像です。

M27-2011-10-ps-ds-ss.jpg

スタックで加算減算をした状態では像全体が明るい方にシフトしているので、スタック後明暗の分解能が大きくなるようにシフトしていきます。 RGB/K levelという操作で微妙です。複雑な細工をせずに単純にバックグラウンドが適当に暗くなるところに調整しました。 正しい操作がわかっているわけではありません。TIFのフォーマットなのでAVS Image Converter(有料)でよく使うJPGに変えました。 

処理前後と比べると、6枚加算の効果でM27の暗いブルーが明るく出ています。明暗の分解能が上がり紋様が浮き出て、微細な星像がはっきり出てきました。 M27の周辺部を見ると、ところどころ星の群れが模様を作り、星の少ない筋模様も感じられるのも趣があります。

もう一度トップの拡大画像を鑑賞してください。

 

うろ覚えを思い出しながら纏めているので勘違いしている部分もあるかもしれません。

補足ですがブログサイトのヘッダー画像も同じような処理プロセスで作りました。

 

初めての星空

| コメント(0) | トラックバック(0)

  デジカメに写った画像に腰を抜かした。

昨年2011年9月、手順に従いM27に鏡筒を向け、薄暗い何かがあった。 わけも分からずキヤノンのデジカメを取り付け2分露出。 写っていたのがこれ。 

 バックグラウンドの明かりとデジカメのノイズの限界露出。 四苦八苦の極軸合わせ、焦点合わせ、ぐらつく木製ベランダ天文台で、息を凝らした末撮った3枚のうち星の流れの小さいものを選んだ。 デジカメもセミプロの方のような改造もなく純正そのまま。 何の加工もしてない画像です。

2011-09-stars-011.jpg

2011年9月27日20:08撮影 キヤノンEOS KissX4 ISI3200 露出120秒のシングルショット ケンコーSE 250N CR 25cm f120cm反射鏡 Baader Planetarium MPCCコマコレ使用 EQ6PRO赤道儀 撮影地:長野県立科町