M45 プレアデス星団の最近のブログ記事

 昨年撮ったM45スバルを思い出しました。 フォレスターを買いましたのでM45を画像処理してみました。

 撮影は2012年10月、4枚だけの連続画像ですが、明るい星団なのでブルーの模様もよく出ました。 焦点距離が長いので中心部だけしか写りません。

2012-10-m45.jpg2012年10月14日3:03より撮影 撮影地立科町 ケンコーSE 250N CR 25cm反射鏡 f=1200mm  Baader Planetarium MPCCコマコレ使用 EQ6PRO赤道儀 キヤノンEOS KissX4 ISO6400 露出60秒のショット4枚をmaster-dark-frame とともにDeepSkyStackerでスタック画像処理。

  この画像は下が北方面のはずですが、車のマークとは全く合いません。

 深まる秋の夜の空高く、望遠鏡で覗くスバルは青白く靄がかかり、冷たく澄んだ姿を見せます。 反射望遠光のスパイダーの十字で、主だった星全部に、虹に色づいた輝線を長く伸ばしていて、子供たちが見る星の世界ですね。

 翌日1月の31日木曜日の日に、CLSフィルターを付けてプレアデス星団を撮ってみた。超都心でもこれだけ星空が撮れるんだというところを見せたかったんだけれども、結果、大して変わらない。フィルター有り無しとを並べてみる。いずれも半分にトリミングしてある。

2013-01-m45-0130-024tr.jpg

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 上が250mm、f/8、iso1600、10秒、下のフィルター付きが200m、f/6.3、iso1600、20秒で、バックグランドが暗くなる分光量は3.2倍、その割には見た目は大差ない。フィルター付きはホワイトバランスを調整してない(^_^;)

 フィルター付きをDeepSkyStakerして、無理やりメローペを囲んでの左下方面に広がる反射光が見えるところまで、粗雑な画像にしてみたのがこれ↓です。

m45-20130131-dkbidstctr-1.jpg

 これをフィルターなしの画像を比べてみると、反射光が多く出てるように見えますが、主だった中心星の色と他の星々の色が、フィルターなしでははっきりと認められるのですが、フィルター付きでは色の違いは埋もれてしまっています。

 参考までにフィルターなしのものを再掲せておきます。個人的にはフィルターなしの方が、淡いですが自然体で好きです。一枚ごとの画像では出てないのですが、DeepSkyStaker処理で色が出だすのがすごいですね。

m45-20130130-dkdstctr.jpg

  200mmの互換レンズと、250mmのキヤノンの標準レンズと比べてみて、焦点の結像能力はかなり違っているようです。互換レンズはEOSCripフィルターを使うためにやむなく使っています。(FE-Sレンズは使えないので(-_-;)

 カメラでWBをしっかり調節して撮るのと、とりあえず撮って十把一絡げに処理するのと同違うんだろうか(+_+? カメラでしっかりしておいた方がいいんだろうな~

 超都心ナノトラッカーを使った星空撮影の目標は、オリオン大星雲の次はプレアデス星団です。

 2013年1月30日は平日の木曜日、20:30頃はまだ都心の活動は続き、所どころのギラついた明かりが目に入り、満月を過ぎたばかりの月が昇って、空全体が明るく、プレアデスも木星の西北側にかすかに見える程度でした。小型の双眼鏡を使って辛うじてその姿を認められます。それでも光学系はオリオン大星雲のときと同じ標準望遠レンズの250mmで、iso=1600、露出10秒、f=8の条件を、辛うじて、バックグランドが少し明るい程度で確保できました。後はあの青い光がどのくらい届くかです。

 結果は青い光は、一枚一枚の画像ではバックグランドの光に完全に埋もれてしまっていた。オリオン大星雲の赤い光とは大違い。青い光はより散乱されるので、さもありなんということか。 

 それでも、なんとか明るい星の周りがぼーっと青くにじみが少しだけ広がりかけているところまで出ました。この機材ではこの辺りが限界かな。 と言うよりDeepSkyTrackerの凄さかな。

m45-20130130-dkdstctr.jpg

2013年1月30日20:30頃撮影、撮影地:都心、ナノトラッカー、SLIK三脚、Manfrotto雲台、EOSKissX6i無改造、標準レンズEF-S 55-250mm 250mm、f/8、露出10秒、40枚を、Dark、Flat、DarkFlat、BiasとともにDeepSkyStacker、さらにDigitalPhotoProfessionalでトーンカーブ調整、1/2にトリミングの後、縮專で掲載サイズ縮小。

 次はAstronomikのEOSClipCLS filterを使って、200mmの安物望遠だけれども、どういう結果が出るかですね。 

 

備忘録

M45 プレアデス星団 おうし座、散開星団 昴(漢名ボウ、和名すばる) 青い光は星と関係なく周辺の星間ガスが反射して光っているとのこと。
上から、2連の小さい方:プレイオネ、明るい方:アトラス、下にさがってアルキオネ、左下にさがって:メローペ、右下にさがって:エレクトラ、エレクトラの右横の小さい星:ケラエノ、右上にいって:タイゲタ、左上に行って:マイア、マイアの右上の2連の星:アステローペ