それらしき日に超都心で撮影した西空の画像の中から、パンスターズ彗星を探してみた。
いくら目を凝らしても、双眼鏡を駆使しても見つけられなかったパンスターズ、微かに光跡が見えてもそれは遠方の飛行機雲の反射だったりして紛らわしいのも多いのですが、それはここ、強力な武器ステラナビv9がある。可能性のあった3月16日の西空メクラ撃ち撮影の中から、可能性のありそうな1枚を候補に選んだ。
撮影場所は超都心 時刻は3月16日18時42分 EOSkisssX4新改造 40mmパンケーキレンズf/2.8 iso/1600 2秒 光害カットフィルター使用してるので青く写っている
時刻はカメラ時間で18時42分。この画像の上に、新月から4日目の月が出ていて、さらにその上の方に木星が明るく光っていました。 まだかなり明るい西の空の画像の上の方に、横に並んでいくつかの星が拡大すると出てくる。 ステラナビによると、うお座の方角、星座線がたどれる。ステラナビと同じ星が画像の中に認められるではないか。
ステラナビもパンスターズ彗星を入れて同時刻に合わせる。ステラナビと画像を比較しながら、画像に写る星の位置を確認した。
黒く囲った丸の中に星が認められる。線をたどりパンスターズ彗星の位置を特定する。光跡があるではないか。2重丸で囲ってみる。
これぞまさしく飛行機の光跡ではなく、超都心でとらえたパンスターズの痕跡。 わかりやすくトリミングしたのがこれ↓です。
中央にうっすらと見えるのがそれです。贔屓目に見ると、なんとなくぼやけていて、再び贔屓目に、そうだと信じながら見ると、上の方、やや左に向かってうっすらと白っぽくぼけて写っている気がしませんか。無理に認めていただかなくてもいいんですが、信じていると、やや満足感が出てくるんですね。 電子の目はすごい。
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同じようにして探し出したもうひとつのパンスターズ、前日の3月15日のしかも同じ時間帯18時41分ごろの画像から、これは露出時間1秒のものを状態のいいやつを6枚選んで、DigitalPhotoProfessionalで加算平均したものを、同じ位置でトリミングしたものです。前日ですから、パンスターズは左側にきています。 彗星に合わせて重ねたのでアンテナがぼけてます。
中央から左の方に、左端から1/6あたりのところ、総露出時間が6秒だけあって、こちらの方が気持ちだけ姿を現わしているようにも見えます。 気のせいかな?
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ここで気が付いてしまったのですが、一番上の画像はやけに周辺減光がある。よくよく調べてみると、カメラにレンズデータが入ってなかった(・_・;)
EOS Utilityソフトのメイン画面の所から、「カメラの設定/リモート撮影」で、「周辺光量補正」からデータをカメラに取り込んだ。 参考までにその画像を載せておきます。
並べてみれば一目瞭然、補正してあるときれいですね。
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