2012年10月の新月を過ぎた17日の夜明け前です。
オリオン座が南中します。この時は珍しく一晩中快晴が続き冴えわたっていました。冬の星座を先回りしてカメラにおさめてみました。3時50分ごろから撮影域に入りますが、5時には夜が明けるので手際よい段取りが必要です。途中カメラのバッテリー切れで焦りました。初めのワンショットを見ると!、標準カメラでも彩色豊かに映ってるじゃありませんか(^_^;)
明るさを抑えてiso1600、60秒の露光です。10枚をDeppSkyStackerするとこんなになってしまいました。DPPで背景の暗さを調整してからのjpegでの処理です。
彩色はどんなのが本当なのかわかりませんが、あまり気に入っていません。無改造カメラの限界なのでしょうか、解析ソフトをケチっているからなのでしょうか。
これならワンショットをちょっといじっただけの画像が見た目に自然で落ち着いて、遜色ないように見えます↓。
10枚のうちの一枚ですが、たまたま流星が2本上下に流れています。左のは位置から21日がピークと言われているオリオン座流星群の片割れみたいです。右のは流星にしては明るく写りすぎているかな。左下の薄い横に流れる筋は右から左に流れていて60秒で移動した人工衛星です。後でステラナビゲーターで調べたんですが、ここのところが人工衛星の静止軌道なんですね。いろいろ映っていたのでこのショットを選びました。
DeepSkyStackerしたやつをもっといじくると暗いところをこんなに浮きい立たせることもできますが、こんなになっているとして見ていてください。↓ 広範囲にモヤモヤしているんですね。ほんとに緑っぽいのでしょうか。
いずれも星も点に写っていて、頭のあたりの暗黒星雲も見えています。明るくつぶれているところのトラペジウムは露光をグンと抑えて次の機会に挑戦してみよう。
追記:2012.11.23
DeepSkyStackerの最新版ベータでRaw画像を使えるようになったので、ダーク10枚、フラット、ダークフラット、バイアスのフレーム各10枚、後処理としてsaturation、Luminance、さらにGIMPFreeの色相彩度輝度調整をフル動員して仕上げてみた↓
ふたつ前のナマの画像と比べてみて、果たして画像としての魅力が増したのか。ナマ画像を見直すと、我は手間暇かけて何をやっているんだろうかと、キヤノンの写真技術の高さに感銘。
以上、撮影機材はこちら。
備忘録
M42=NGC1976 オリオン大星雲 オリオン座。鳥の頭みたいなところがM43(NGC1983)。羽の下のところが横に静止衛星の軌道になっている。
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