都心でも星空撮影できないか。光害カットフィルターでどこまでできるか。それに簡単に持ち出したい。ポータブル赤道義、三脚、カメラならどこにももちだせそうだ。ナノトラッカーで夜空を撮影する機材をそろえた。
ここでのトピック:ナノトラッカー、設置精度、必要機材
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まず、かなりしっかりした手持ちのSLIKの三脚が使える。これに付いている自由雲台は極軸合わせなど狙いを正確に合わせるには不向き。それで3軸調整ができる雲台Manfrottoのモデル410、かなりごつくてもJunior Geared Head。ネジ径変換ネジを同時に購入。水準器と角度目盛盤がついていてなかなかいい。
ポータブル赤道義は使う要求仕様に合わせて、値段とシンプルさでナノトラッカーにした。どこも19800円だがヨドバシカメラが10%ポイント付く分安かった(^_^) これにSLIKから外した自由雲台を付ける。
ためしに組み立てて気が付いた。カメラを乗せるとウォームギアのガタが目立つ。ネットでは分解もあったけれど、メーカーに直接聞いたとところ、「直してやるから分解するな」とのことで、送り返して調整してもらった。お蔭で今は極めてしっかりしている(^_^)
カメラはEOSKissX4、これに超都心でも撮るので光害カットフィルターを付けたい。レンズを変えても使えるようにAstronomikのEOS Clip CLS Filterを購入。これはカメラ本体とレンズの間の隙間にはめ込む優れもの。ただ後で気が付いたのだが、EOSのAPS-C用のレンズは出っ張りがあるので使えない。このためレンズ専門メーカーの安いレンズをこのために購入したが、後でUP予定ですが、これもとんでもないコマ収差で使えなかった。ヤスカローレンズだった(-_-;) 結局レンズはEF40mmF2.8STMパンケーキレンズの組み合わせとあいなりました。あとはキヤノン純正レンズで光害カットフィルターなしの撮影で。
極軸合わせは、きわどいところで北極星が見えない西向き、GPSと仰角で合わせる。GPSは海外のレンタカーを使うとき用に用意してあるGarminのnuvi2565。これで結構合わせそう。
これを全部組み合わせたものがこれ↓です。結構重いので手軽に持ち歩くとはいかないけれど、ポータブルとしてはいけそう。
三脚のエレベータ部分を伸ばしたところ。ナノトラを選定した理由の値段以外の最大の理由なんですが、雲台取り付け面が一番広い面なので、写真のようにカメラまで取り付けても、安定して見えませんか。
下の水平面方向ギアで方位を決めて、黄色く見える水準器を使い上の二つのギアで水平を決める。この後、目盛を使って上のギアで仰角だけナノトラッカーを傾ける。これでどの程度撮れるかな。
まとめ
ポータブル赤道義 ナノトラッカー
三脚 SLIK カーボン724FA
雲台 3軸調整できる雲台 Manfrotto モデル410と、SLIK 724FAについていた自由雲台
カメラ EOSKissX4またはEOSKissX6i
カメラレンズ EF40mm F2.8 STM パンケーキレンズ、EF-S 18-55mm f3.5-5.6 IS II、EF-S55-250mm f4-5.6 IS II、EF-S 18-135mm f3.5-5.6 IS
光害カットフィルター
方位計 Garmin nuvi2565 カーナビ
タイマー・リモートシャッター 中国製の安物だが、電池が長持ちして非常によい。
設置精度の皮算用
仰角は±1度ぐらい出そう、方位角はGPSの方位精度がどの程度か分からないのですが、±1度としても、カーナビの方位から、三脚に乗せたナノトラッカーに落とす精度もそれほどでないので、総合で希望的期待値で±2度ぐらいなのかな。 これだとどのくらい流れるのだろうか。
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この装置での精度、星の流れの実写画像(200mm望遠で1時間露出)のブログはここにあります。-> ナノトラ vs お手軽経緯台LCM 対決 (2013・4・9 追記)
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注意事項
ナノトラの駆動はニッケル水素充電池の使用はできるが、日々フル充電したものを使用すること。回路は動いていてもギアを駆動しない。すぐなくなる。経験則ではどうも容量の大きい方がよさそう。Toshiba IMPULSEの2400mAhのほうがよいように感じる。
カメラ用充電池はより長く使用できるが、予備電池は必須。
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