ナノトラッカー、新改造EOSKissX4、3軸ギア雲台を上手に使う備忘録のページです。
1. 基本的な使用機材は「ナノトラッカーで夜空を撮影する機材をそろえた」にまとめてある通り。
ポータブル赤道義 ナノトラッカー
三脚 SLIK カーボン724FA
雲台 3軸調整できる雲台 Manfrotto モデル410と、SLIK 724FAについていた自由雲台
カメラ EOSKissX4新改造またはEOSKissX6i
カメラレンズ EF40mm F2.8 STM パンケーキレンズ、
EF-S 18-55mm f3.5-5.6 IS II、
EF-S55-250mm f4-5.6 IS II、
EF-S 18-135mm f3.5-5.6 IS
光害カットフィルター AstrnomikのEOS本体とレンズの間に使うやつ
方位計 Garmin nuvi2565 カーナビ 北極星が見えない場所のときに使う
タイマー・リモートシャッター 中国製の安物だが、電池が長持ちして非常によい。
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2. 北極星が見えないときの設置とその精度は「超都心で撮るナノトラッカーの極軸設置精度」のまとめの通り。
ここでのまとめで、以下の条件での使用に耐えられそう。
レンズ250mm:60秒以下。
レンズ55mm:5分以下
レンズ40mm:6分以下
レンズ18mm:10分以下
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3. 北極星が見えるときの出で立ちと設置は「ナノトラッカーがハワイ島へ遠征」の下の方の画像。
ナノトラッカーの穴に突っ込んだ割り箸と、カメラのフラッシュの所につけた割り箸爪楊枝照準器を頼りに合わせる。 この場合環境にもよるが爪楊枝が暗くてはっきり見えなかったり、自由雲台での位置合わせがゴツゴツしていて微妙な位置だしは困難を極める。5回以上試写をすれば、250mmレンズでなんとか合わせられる。
自由雲台と割り箸での照準合わせは、100mm位までなら手軽に撮れる。
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4. 照準合わせのバージョンアップ。
250mmあるいはそれ以上(試してはいないが)での位置合わせの為、ナノトラッカーからカメラまでの雲台を2連にした。
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自由雲台の先にベルボン(Velbom)のPH248雲台を載せて2連でカメラをバランスよく水平の画角にかまえるようにした。
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この雲台は水平垂直方向への照準は極めて滑らかに移動できるように設計されていて、微妙な調整が楽。
しかも両軸ともに10度単位ではあるが目盛がついていて微調も目安にできる。
雲台の仕様ではたった積載重量は1kgまでだが、250mmレンズを付けてほぼ1.0kg。 重いレンズを上向きに使うことが多く、水平で重心が離れない形で使うので実質的にはまだいけそう。
ナノトラッカーに対しても、カメラの軸に対する力も軸の支えの点に近づける姿になるので理想に近い。
ここで画角とベルボン雲台の目盛の関係を整理しておく。 これを目安に微調整する。
レンズ焦点距離 画角横 画角縦 水平1目盛動かすと
18mm 64.5度 45.5度 画面で1/6動く
40mm 45.3度 34.0度 画面で1/4動く
55mm 23.3度 15.7度 画面で1/2動く
135mm 9.7度 6.3度 画面全体に動く
250mm 5.3度 3.5度 半目盛で画面全体に動く
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